相続登記義務化について

相続登記義務化について

2024.09.09相続


 

お世話になっております。
アルファ総合法律事務所です。
本日は2024年4月1日から施行された相続登記義務化について
解説させていただきます。
非常に大きな改正になりますので、ぜひお時間がある際にご一読ください。

1. 相続登記とは

そもそも相続登記とは何を指すのかについてご説明します。
相続登記とは、土地・建物•マンションなどの
所有者が亡くなった際に、相続人の名義に変える手続きのことです。
不動産の名義変更手続きには売買や贈与などいろいろな要因がありますが、
亡くなった方から相続により名義変更することを特に相続登記と呼びます。

2. 相続登記の義務化について

これまで相続登記を義務づける法律がなかったため、
所有者がすでになくなっており分からない不動産が多くあります。
これを無くすために、相続が発生した際の登記が義務付けられる法律 が
2024年4月から施行となりました。

3. 相続登記をするタイミングは?

相続登記の申請に期限が定められ、怠ると罰則(過料)の制裁を受ける可能性もあります。
相続により不動産の取得を知ってから3年以内に相続登記することが必要になります。
正当な理由なく怠れば10万円以下の過料が科される可能性もあります。

4. 過去に相続した不動産の対応は? 最後に

相続登記の義務化は、施行日前に相続の開始があった場合についても適用されます。
つまり、相続登記を行っていない不動産を所有している場合は、
必ず対応が必要になります。

 

♦対応期日

(1),(2)のいずれか遅い日から3年以内に相続登記を行う必要が あります。

(1) 2024年4月1日
(2) 相続開始があったことを知り、かつ、不動産の所有権を取得したことを知った日

5. 相続登記の準備物、申請方法

相続登記をするには、お亡くなりになった方の戸籍謄本(出生から死亡まで)、
住民票除票、相続人全員の戸籍謄本、相続人の住民票、固定資産評価証明書など、
また場合により遺産分割協議書、印鑑証明書 などが必要となります。
申請は、対象不動産の所在地を管轄する法務局で申請します。そのため、相続する不動産が複数の地域にある場合には、それぞれの不動産の所在地を管轄する法務局ごとに、相続登記を申請しなければなりません。

6. 最後に

相続登記は通常の所有権移転登記に比べ、必要書類の準備や申請の難易度が高いです。
また、不動産という大切な資産の名義変更なので、申請の間違いが起 きたら大変です。
申請に不安がある方や、相続人が多いなど手続きが煩雑な場合は 当事務所へお気軽にご相談ください。